'09/06/27 



なにい!?
何故お前がねこメイド忍法を知っているんだ!?
あれは南部出身者の一部しか知らないはずだ!

なに?友達が教えてくれた?

・・・あ、さてはあの青紫の髪の子か。
赤いリボンしてる。
そうか、そういえばあの子は使い手だったな。
最近あの子と仲が良いと思ったら
そんな事教わってたのか。

しかしお前、ねこメイド忍法とか言う前に
メイドじゃないだろ。
いや、教育を受けてるのは知ってるよ。
俺だってヒトネコのマスターなんだから。
でも家事一切は俺がやってるんだから
お前がメイドになる必要は・・・って、なに?
まさかお前メイドになりたいの?


・・・俺の飯を作りたい?



抱  き  し  め  て  も  良  い で す か !




スマート ネコミミクス シリーズ その11

ねこメイド忍法とは
まだヒトネコ保護協会が設立されていなかった頃
ヒトネコ達が生きる糧を得るために始めた
食材を使った曲芸や
料理をパフォーマンスとして見世物にした技の事。
ねこメイド剣もそのひとつ。
昔はヒトネコがメイドになると言う文化自体が無かったため
当時はそういう名前だったわけではなく
ねこメイド忍法の名は後から付けられた愛称。
人間の数倍の運動神経、反射神経を持つ
ヒトネコが繰り出す技は
人間の曲芸の域をはるかに超えたものだったが、
やはり差別の影響があったために
その技が認められにくかった事と
保護協会が設立された事で
ヒトネコ達がパフォーマンスを行なう必然性が失われ、
その技は衰退の一途を辿っていった
今では発祥地である南部の出身者の一部が
その技を継承しているに過ぎない。
実はその技は全て暗殺拳に通ずるという噂もあるが
その点については未だ謎のままである。

ちなみに、ヒトネコのご主人となるには
ヒトネコの歴史や置かれている状況、
引き取る子が協会からどのような教育を受けたかを
勉強、把握する事が義務付けられている。
「俺だってヒトネコのマスターなんだから」
というのは
「お前に何が出来るかはちゃんと知ってるよ」
という意味。